山田洋次監督の最新作「おとうと」が完成し、出演者の吉永小百合、笑福亭鶴瓶、蒼井優と監督が出席し記者会見が行われた。
「おとうと」 は、夫に先立たれながらひとり娘(蒼井)を育て上げたしっかり者の薬局の女主人・吟子(吉永)と、いくつになっても人に迷惑をかけることしかできない旅役 者くずれの弟・鉄郎(鶴瓶)の再会と別れを描いた家族の物語。監督がお気に入りの市川崑による名作「おとうと」に触発されたというストーリーは、山田作品 としては10年ぶりの現代劇となる。
「母べえ」に続き鶴瓶との共演となった吉永は、「こんな弟がいたらどう受け止めるかなと思いながら演じましたが、私のいとこにも鉄郎と同じような生き方を した子がいました。そのいとこは母と生き別れ、事件に巻き込まれ、ひとりで死んでいきましたが、鉄郎は私がしっかり受け止めました」と個人的にも感慨深げ な様子。
一方、今回は吉永の弟役となった鶴瓶は、「鉄郎はむちゃくちゃで救いのない男ですが、吉永さんと蒼井さんに看取られ、とても幸 福な死に方をします。吉永さんが僕の生足を『だいじょうぶ?』ってさすってくれるんですよ。嬉しいですね。撮影のために2か月で15キロ減量しましたが、 吉永さんが大根のスープを持ってきてくれて、『もう痩せないで、私が痩せるから』と言ってくれました。もう幸福ですよ」と、吉永との再共演に本当に嬉しそ う。
念願の山田組初参加となった蒼井も、「最後に鉄郎が死ぬシーンで吉永さんが鶴瓶さんを支えてあげるのですが、カットがかかっても鶴 瓶さんはずっとそのままで(笑)」と鶴瓶の浮かれぶりを暴露。司会者から、「『母べえ』では親戚のおじさん、『おとうと』では姉と弟。とすると次は…」と 聞かれ、すかさず「夫婦ですか?」と答えた吉永に、鶴瓶が慌てる一方、会場は笑いに包まれた。
「おとうと」は、2010年1月30日より公開。
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