話題の絶えない西武のスーパールーキー・菊池雄星投手(18)が、自らの弱点をカミングアウトした。「2日に1回のペースで出るんです。アレルギーで出るみたいなので、この時期よく出るんです…」。雄星の悩みのタネは、なんと「鼻血」。もともと鼻の粘膜が弱く、以前から蓄のう症にも苦しんでいるという。高校入学時と昨年11月に、レーザーで鼻の中の表面を焼く手術を受けていた。
岩手・花巻東高時代には、ブルペンでの投球練習中に突然出血。だが、持ち前の集中力で、動じずに鼻から血を流しながらピッチングを続けた。今月7日にも、チームメートらに見送られながら盛岡駅で鼻血。さらに16日には、西武第二球場での新人合同自主トレでは「さあ行くぞ!と思ったときに鼻血が出てしまったんです」。緊張か、興奮か―。もうどうにも止まらないのだ。
鼻の粘膜が弱い菊池にとって、もう一つ厳しい現実が待っている。1軍春季キャンプが行われる宮崎・南郷町一帯は、有名な飫肥(おび)杉の産地。そのスギ花粉の量に渡辺久信監督(44)は絶句し、松坂大輔(Rソックス)らも苦しんだ。今のところは花粉症を発症していない菊池だが「南郷はスギ花粉がすごいと聞いています」と戦々恐々。今年の花粉の量は例年に比べ少ないと予想されているが、対策に追われることは必至だ。
「病院で治療も手術もしてもらったので、良くなりました」と笑顔を見せた菊池。17日には視察に訪れた指揮官が、オープン戦全戦帯同を明言しているだけに、マウンドでの集中力に大きく影響する“弱点”克服が、キャンプでの第一の課題となるかもしれない。
◆江川の鼻血降板 1979年6月17日、対広島戦(後楽園)。7回まで1失点の江川氏は、8回1死後、高橋慶彦に二塁打を浴びたところで鼻血を出して降板したが、プロ初勝利を挙げ「こんなに早く勝てるとは思わなかった」とお立ち台で喜んだ。しかし、左鼻の下がひっかき傷のように赤くなっていて「暑くて血管が膨張していたところをグラブでこすったためでしょう」と説明。母・ミヨ子さんも「あの子は小さい頃からカーッとなるとよく鼻血を出したもんです」と説明した。
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